私がヨガを教え始めた2005年では「流派はなんですか?」と聞かれることが多く、その時にヨガのポーズを教えるという意味でハタヨガとしか言えず、何か頼りない心境でいました。
一方で、最近は流派を持たないヨガが多く、伝統を学ぶ形式が失われているように思います。
インドの伝統では師の存在が前提で、師をもたない伝統は伝統ではありません。
日本の茶道のような伝統にあてはめてみたら、想像に容易いですよね。
もっというと、クリシュナマチャリヤ師の伝統ではヴェーダかヴェーダじゃないかという分類しかありません。
ちなみに我が伝統は、ヴェーダのヨーガ学派としてのヨガです。
ウィキペディアによる流派の分類は、単にヨガというサンスクリット語がついているものをあげているだけのように思います。
それは流派の分類ではなくコンセプト分けでしかありませんが、以下に紹介してみますね。
❶ハタヨーガ
ヴェーダではない出家者向けのコンセプトが始まりで、経典はハタ・ヨーガ・プラディーピカーです。
インドのアーシュラムで提供されているヨガが、こちらな印象があります。
❷カルマヨーガ・バクティヨーガ・ジュニャーナヨーガ
バガヴァッド・ギーターでのゴールへの道筋を指すコンセプトで、流派や伝統ではありません。
❸ラージャヨーガ
ヨーガスートラに則った実践をラージャヨーガと呼ばれたりしますが、スワミ・ヴィヴェーカナンダの伝統だと聞いています。
スワミ・ヴィヴェーカナンダはラーマクリシュナの弟子・後継者だそうで、ヴェーダーンタの思想家です。
❹ヨガアーサナをして、哲学はヴェーダーンタ(インド哲学の1学派)
シヴァーナンダ・ヨーガやインテグラルヨガが、こちらのカテゴリだと思ってます。
❺インド哲学の1学派としてのヨーガ
❻宗教としてのヨーガ(プラパッティ)